故障したNASからデータを復元してみた
年末進行で超忙しい時期に事務所に2台あるNAS(ネットワークハードディスク)のうちメインで使用していた方が、まさかのトラブル…orz
電源ランプ6回点滅で沈黙状態(汗)
どうやら?主基盤が駄目みたいですね!?(涙)
使用中のNASの内、もう一台のNASはHDD2ドライブでRAID0のミラーリングを組んでいましたが、こちらはHDDが1台のタイプ…
それにしても
主基盤が駄目って事は…
中身のHDDのデータは大丈夫って事なのでしょうか?
う〜ん、このHDDのデータがないと業務が進みませんし(汗)こうなったら壊れたNASからHDDを引っこ抜いてデータの復元(サルベージ)に挑戦です!
今回の目標:メイン基盤が壊れたNASからデータをサルベージ!データが読み込めればどうということはない!
壊れた NAS のデータ復旧(今回はLink Station)
ちょうど、少し前に壊れたWindows PCからのデータ移行の為に「裸族のお立ち台」を購入してあったので主基板が壊れてしまったNASから取り外したHDDを差してみたのですが…
NASのHDDはwinでもmacでも直接認識はできません(汗)
センチュリー USB3.0対応 SATA3.5HDD・SATA2.5HDD/SSD用 裸族のお立ち台USB3.0 V2 CROSU3V2
しかたがないので…
もう一台のNASに付いている外付け機器用のUSB端子にもつなげてみましたが…
FATでフォーマットされた小さな領域しか認識しません(汗)
よくよく調べると
NASとはただの外付けHDDではなく「小さなファイルサーバー」との事でして、Linux OSがインストールされていてHDDの中身も何分割かにパーテーションが切られていてる事が判明しました!
※なので、余談ですが間違ってもNASのHDDを完全初期化(フォーマット)しては駄目ですよ!?システム領域まで消去されて以後NASとして使用できなくなってしまいます…(涙)
またHDDのフォーマットの種類もわかりました!
もしかして?そのファイルサーバーと同系統のOS(要するにNAS用にフォーマットされたHDDをネイティブで取り扱えるOS)からだったらHDDを認識するのでは?なんて考えていたら
どうやら?同じLinux系のOSだったら
NAS(Link Station)のHDDを直接認識できるらしい!
という事です!
さっそくiMacのvmware fusion(仮想マシン)にlinux OSの実行環境を作成してみましたが
ubuntu、knoppixともに
仮想環境ではHDDを認識しません…orz
これにはまいりました(汗)
手が届きそうで届かない(涙)
無いあたまを捻るageha(笑)
ここで 今回の問題 の まとめ
- 壊れたNASからHDDを引っこ抜いてもMac Win両OSでは認識しません。
- NASの外付けUSB端子につなげてもデータ領域はやっぱり認識しません。
- NASとは普通の外付けHDDとは違いLinux OSを積んだファイルサーバーです。
- データ領域のフォーマットはEXT3。
- fusionなど仮想環境上のLinux上では、やはりNASのHDDを認識しません。
だったら仮想環境じゃなくて
PCを直接Linux OSで起動させたら認識するんじゃない?
そう思ったのですが
Linux OSを直接インストールするにはWindowsマシンをベースにするのと、Macをベースにするのと、どっちが良いのか?どう行うのが作業が一番簡単か?
悩むこと数分…
ageha的にはブート関係はwinよりmacの方が少なからず知識もあったので
iMacでknoppixならCDブートで行けるんじゃない?
という事で、実際にはCDではなくDVDに焼いたOSですがWEBからknoppixのインストールディスクイメージをダウンロードしてブートディスク(DVD)を作成し
iMacをknoppixで直接ブートしてみることにしました!
追記:2018現在ではCDブート用のknoppixのイメージファイルを入手するのは困難のようですのでUbuntuとかで代用するのが実用的かもしれませんね
iMac を Linux(knoppix)でCDブート
実際にLinuxでブート中のiMac late 2012君…
CDブートですので操作性は快適とは言えませんが、OSが立ち上がったらUSB接続していたLink StationのHDDを無事認識しマウントできました!
あとはデータを普通に使える状態のHDDに移せばOKです!
要するにWinからでもMacからでも認識できるHDDへNASで使用していたHDDからデータを移行すればいいのですが、今後の為を思い、新たに2ドライブ(RAID0)のNASを用意しました。
その理由として
EXT3からNTFS等ファイルフォーマットの違うHDDへ権限付きでデータを直接コピーできるのか?試すのが面倒 時間的余裕が無かったのと
新しいNASを経費で購入しちゃえば、トラブル収束後に(壊れたNASに付いていた)HDDが予備として使用可能と思われたからです(笑)
ですので
こういった諸事情のもと最終的に
新しいNASにデータを移行させる事になりました!
まず、データ移行用に仮の保存場所として新たにUSB3.0外付けHDDを用意し、無事なLink Stationのusbに直接繋げて「EXT3」でフォーマット
その後、Knoppix で立上がってるiMacへ繋ぎ直して壊れたNASで使用していたHDDの中身のデータをUSB外付けHDDへ
ドラッグ&ドロップ!
まるごとコピー(爆)
コピーが終了後、コピー先のフォルダのアクセス権がknoppixのadminになっていたのをGUIで「gest書換えOK」に変更して無事にサルベージ完了!
これをしないと復旧後、データを消せません(汗)
アクセス権がありませんってOSに怒られますw
そして、無事な方のNASにサルベージしたEXT3フォーマットのHDDをUSBでつなげれば外付けのusb disk1と認識しますので
最後にLAN経由で新たに購入したNASにusb disk1のデータ(ドラッグ&ドロップ)を移せば
復旧完了です!
勿論、新しいNASは内蔵HDD2台でRAID0を組んでバックアップ環境を構築済みです!
壊れたNASからのデータ復旧サルベージ まとめ
//用意するもの
- Linux OSで起動するPC
- HDDをUSBなどで接続できる機器
- サルベージしたデータを1次的に保管する外付けHDD ※1
- サルベージしたデータを最終的に移す新しいNAS
※1 壊れたNASのHDDを認識したLinuxに新しいNASを認識させれば直接LAN経由で新しいNASへデータの移行はできるかと思われます。
//手順
- iMacをLinuxでCDブート ※2
- 壊れたNASのHDD(a)をLinuxにUSB接続
- データ移行用のもう1台の外付けHDD(b)をEXT3でフォーマット後にiMacに接続
- 壊れたNASのHDD(a)からEXT3でフォーマットしたHDD(b)へD&Dでデータをコピー
- コピー後、EXT3のHDD(b)に移したデータはアクセス権を修復(これ重要)
- EXT3のHDD(b)をもう1台のNAS(c)にUSB接続しNASの外付けHDD(b)として認識させる
- USB接続したNAS(c)からLAN経由にて新しく用意したNAS(e)へデータを移動
いやぁ、今回は色々と勉強になりました(汗)
ちなみに
壊れたNASのHDD(a)にはファイルサーバー用の起動OS(これもLinux)がパーティーションで仕切られてインストールされていますので、例えば新たに購入した2ドライブのNASの片方に突っ込んでみても
システム異常とかで認識されず
初期化(フォーマット)されてしまうのではないでしょうか?
同型のNASならいけるんですかね?い、いや、だめだろうなw
といった形で
今回は、かなり物理的かつ原始的なサルベージ方法ですが理屈はわかったので、次回同じような事例があればコマンドラインを使ったりして
もう少しスマートに対応できるはず?
なのですが、こうやって…
仕事には直接関係のない知識がドンドン蓄積されていきます(笑)
まだサルベージする環境は残っていますので、NASのデータ復元を500GB = 1K位で請け負ってみようかしら?(爆)
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